このところ、モモセ先生にTOEICのあるあるネタを聞いているところなのですが、その中で先生が、「プラットホーム(platform)って単語の定義がやたら広いのよ~。」と、気になること言っていました。TOEICでよく出る単語で、意味が混乱する人が多いとのこと。調べてみたら、なかなか興味深い発見がありました。
駅のホームだけじゃない!いろんな意味で登場する”platform”
platformっていうと、日本人のわたしたちは「駅のホーム!」って思っちゃいますよね。
おそらくこの、ホームっていうのもプラットホームから来ているのでしょうね。でも、プラットホームのスペル”platform”は、ホーム(home)でなく、フォーム(form)なのですよ。そこから日本語のプラットホームは間違ってますね・・・。
じゃあ、platformってそもそも何なの?それを考えると、この単語がもっている様々な意味がとってもよくわかるようになりました!
簡単に言うと周囲より高くなっている表面が平らな台がplatformです。駅のホームもそう、演劇の舞台、演説のための演台もそう、海底油田採掘のために海面に設営されるような大きな施設もplatformと呼ばれるかと思えば、植木鉢を置いておく台のようなちょっとした物までplatformで良いみたいです。



つまり何か目的があって、周囲よりわざと高くしている場所のようです。そしてポイントは、表面が平らであること。物を置いたり、その上に立つために、安定感ある平らな表面でなくてはダメなようです。
もしやと思ってお雛様を飾るひな壇を調べてみたら、やっぱりplatformと訳されていました。じゃあ、ひな壇芸人さんたちは プラットホーム・コメディアンさんということになるのね!

もう一つおもしろいもので、”platform shoes”という言葉も見つけました。厚底靴のことです!背が高く、足が長く見えるという目的があってわざと高くなっている靴、プラットホーム・シューズ。日本のファッション業界でも使われてるみたいです、やっぱりプラット”ホーム”になってたりするけど。


あと、他とは全く違う意味で、政党が発表する「政策」のことが、platformと呼ばれています。えっ、なんで?これは台ではありませんね?でも、政策を発表する場所がplatform(演台)であることから転じて、このように呼ばれているのだそうです。
ちなみに、政党=partyなので、政党政策は“party platform”です。知らないとなんだか「お立ち台」とか訳しちゃいそうですが・・・。

演説のための台(ステージ)という意味では、同じ使い方で“podium”という単語も出てきます。”podium”は、スピーチ台も指しますが、スピーチをする人の前にある演説内容などのノートを置く小さいスピーチテーブルのこともそう呼びます。さらに、オリンピックなどで、金・銀・銅3段になっている表彰台も”podium”です。


でも本来、スピーチに使うテーブルは“lectern”と呼ばれるべきで、”podium”はスピーチ台のみを意味するべき言葉だったそうです。その演台は”platform”とも呼べるし、そして演説が政策だったりすると演説自身も”platform”・・・。あー、この辺までくるともういいかげんにして!!って感じですね。
とにかく今回は、platformが「何かの目的で回りよりちょっと高くなってる平らな台」であることを覚えておきましょー!

語源を調べると単語の意味をとらえやすくなるので、たまにはこんな風に一つの単語の背景をひも解いてみるのはおもしろいな~と思いました!
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