
前回のモモセ先生直伝「新TOEIC対策リーディング編」に続き、今回はリスニング編をお届けします!
新TOEICリスニングパートでは、パート3の会話数が増え、設問も増えています。さらに、図表をみて答える作業が加わりました。聞く「量」が増え、複数の作業を同時にこなす「マルチタスク化」が進んだリスニングパートで、英語音にのみこまれたまま終わってしまわないための要チェック★5つのアドバイスです!
リスニングパートでしっかり聴くのためのTIPS5
その1 「聴くことに集中するための必須テク」
聞き逃さないため、聴くときは、できるだけ聴くことだけに集中します。そのため、パート1と2のディレクション(リスニングパートの説明)の間に、パート3とパート4の質問文に目を通します。この効果は絶大です。できれば、(A) (B) (C) (D) の選択肢もさっと先に読んでおくと、さらに聞き取りに集中できます。
その2「パート1&2:基本の解答法でスコアアップ」
パート1(写真描写問題)で、問題用紙に印刷されている写真は、問題が読み上げられる前の1~2秒に「ぐるっと全体を見渡す」ことが基本の解答方法です。一ヶ所だけひいきしてじっくり見ないようにしましょう。
>> パート1の解き方(図説)
パート2(応答問題)では、読み上げられる質問の冒頭部分の疑問詞が解答の鍵となることがほとんど。それを聞きのがしたり、聞いたのに「ど忘れ」してしまってはお手上げとなります。なので、冒頭部分を特に集中して聞き、聞こえたらそのキーワードを頭の中で、”where” “where” “where” というように繰り返すのが基本の解答方法です。
その3「パート3&4:図表が登場してきたらどうする?」
パート3(会話問題)、パート4(説明文問題)では、新TOEICからチャートや地図、リストなどの図表が登場するパーターンが出題されます。これが複雑に感じたら、図表に関する問題を飛ばしてしまうのも良いと思います。 “Look at the graphic. Where will the listeners be unable to go today?” など、「図を見て答えなさい」というような問題はあえて無視して、他の3問に答えて正解することに集中します。
ただし、図表がシンプルな割引クーポン券などパッと目に入ってきやすいものであれば、事前にスタンバイして正解をゲットしましょう。
その4「パート3&4:聞き終わってから解答したい質問パターン」
毎回出題される定番な質問文のうち、①会話の場所、②話者が話している内容、③話者の職業、などを問うタイプの問題があります。これらの質問では、冒頭で答えがわかっても、マークシートをぬっている間に次の問題の答えがサラッと流れてしまうことがあるので、会話を聞き終わってから答えてみましょう。
質問例:
①場所 Where most likely is the conversation taking place?
②内容 What are the speakers discussing?
③職業 Where most likely does the woman work?
その5「パート3&4:聞こえたらすぐに解答したい質問パターン」
毎回出題される定番な質問文のうち、①提案、②次の行動など詳細、などを問う下記のタイプの問題は、正解を1度しか言わないので答えが聞こえてきたらすぐに解答するようにしましょう。
①提案を聞くタイプの質問例:
What does the man offer to do?
What does the woman suggest they do?
②行動について聞くタイプの質問例:
What will the woman do next?
What are the speakers probably going to do next?
番外 リスニングパートの心構え
でも、何よりも大事なのは、聞き逃してしまった問題を悔やんでひきずっても何も得はしないので、さっくりあきらめて次へ次へと進んでいきましょう。あきらめも肝心ってことです。
(編集者談)
新TOEICになって、話し手が2人から3人になったり、図表が出て来たり、試験中の忙しさが増した感じがありそうですね。モモセ先生が「耳からの情報より、目からの情報の方が強いから!」と前に言っていたのを思い出しました。
しっかり聞き取りたかったら、目からの情報を上手にシャットダウンできるタイミングをつかみたいですね。